相続問題を回避するために知っておいて欲しい3つのこと

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「相続税が上がる」と聞いたけれど、実感がない人が多いのが実情。ですが、これからは安閑としていられない時代がやってきます。親の世代が80代、90代ともなれば、誰もがお金に執着し、ある時相続のダブルパンチがあなたを襲うかもしれません!
本記事では人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」から学ぶ相続問題や、土地や株式が相続されるときの対策や対処の方法を説明していきます。

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1.相続問題を理解する

「渡る世間も鬼ばかり」から学ぶ

「渡る世間は鬼ばかり」といえば、姑の嫁いびりや、結婚離婚に子供の教育、就職などの身近なテーマを扱って人気のあるテレビドラマでした。

実は、このドラマでは「相続」が話題に上ってくることが度々あり、その時代の世相がうまく取り入れられていたのです。

土地の価格を把握することが大切

例えば、バブル期は「地上げ」がテーマになってきます。

都会の小さな中華料理店も土地の値上がりで、不安材料を抱えてしまいます。年に一度「全国の路線価」が新聞で公表されますが、これは土地所有者には絶対欠かせない情報。

自分の住む土地は例え20坪でも2,000坪でも、売った場合の価格やその価値を知っておかないと、トラブルに巻き込まれてしまうのです。

家族に降りかかる相続問題

「渡鬼」の場合は、泉ピン子と角野拓造夫妻の経営する中華料理店「幸楽」に遺産相続問題が降りかかってきます。

このときの場面は「先代店主」が脳溢血で急に倒れ死亡。残された妻と、息子(角野)は狭い土地にもかかわらず、多額の相続税を支払わなければならない羽目に陥ります。

この窮地を救ったのは、お嫁さんの泉ピン子。それも会社重役だった父親の退職金から、相続税を支払い、なんとか店を続ける…というウルトラ Cをひねり出したのです。

残された子への財産

この経験は、後に遺産の分配という形で、再びシーンがやってきます。それは泉ピン子ほか全5姉妹たちの両親の死後に残された財産。

姉妹の中には財産の中でも大きな「土地建物」を売却して遺産をもらおう…という皮算用を始める人が出てきます。

この場面では「相続税」は出てきません。ただ、分配云々の問題が出てきますので、あらすじでは「土地建物の売却は無し」ということで、丸く収まります。


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2.他人事ではない相続税

たった「一坪」の土地で骨肉の争いに!

所詮「渡鬼」はドラマの中の話では?と思う方も多いでしょう。

ですが、細かい設定は別として、土地を巡る相続は「お金」や「株券」「思い出の品」などとは全く違う問題を抱えるのです。

例えば、遺産となる物が土地と実家の建物だけだった場合を考えて下さい。

父が亡くなり、長男夫婦が認知症の母と同居して、介護の世話を行ってきたケース。そして次男、長女と3人兄弟が母の死後に残された土地家屋を巡って争う…というのは、よくある話です。

土地は分けられるのか

土地はそもそもうまく3分割できるものでしょうか?

まして、住宅地となれば「庭」があるか、「駐車スペース」があるかどうかで、その価値が変わってきます。

また、住宅を建築できる最低面積は9坪。日当たりが悪い北側の土地は嫌だ、あるいは兄夫婦と隣同士に住みたくない…などと、問題は膨らむことが予想されます。

相続放棄による争い

また、一番問題になるのが「相続放棄」です。

3人兄弟の長男と一番下の長女が土地の相続でもめてしまい、最終的に二番目の次男が相続を放棄したとします。ひとり減った分け前の土地を二分割しようとしたところ、土地はいらないが、家だけ欲しい…などという長女が裁判を起こすことが現実にあります。

また、こうした相続には、法定相続人ではない「長男の妻とその兄弟」「次男の妻とその両親」「長女の夫とその親戚…」といった外野の人たちが一悶着を起こそうとするものです。

生前の対策が大切

相続放棄が問題になるのは、兄弟が2つに割れてしまい、双方が意地悪を働くこと。

最初は土地を3分割し、道路にも面していない土地をあてがわれた次男が、最後に放棄する…という作戦にでたことで、使い用のない土地が飛び地のように残ってしまうという話があるのです。

仮に、ブロック屏3メートル分の土地だけが残ってしまったとしましょう。幅10cm、長さ3mの土地など、なんの役にも立ちません。

ですが、それを所有した最後、固定資産税は代々かかってくるのです。わずか数千円でも、用のないものに払わなければならない…そうした不合理が起こらないように、生前から被相続人(死亡者)は責任ある行動が必要です。

3.株式が残った場合

父の書棚から「自社株」が!

相続する土地について、ここまで読んでお分かりでしょう。

そうです、土地はむやみに分割できないと考えるのが一番なのです。

ですから、もし相続人の一人が一つしかない土地を相続した場合は、他の相続人は他の財産を分与される、ということにしなければなりません。

問題は土地だけに留まりません。

その他では「株式」が大変なお宝になっている可能性があります。株、といえば「東京証券取引所」に上場している大企業の株が有名です。

が、実際には世の中には上場していない株式が膨大な数存在します。

1枚の紙切れが思わぬ額に

そもそも株式とは、株式会社といわれるものには必ずついて回るものです。どの会社も、創業の際には出資金が必要です。

土地や建物を借り、あるいは工場を建てる資金などを出資者から集めますが、その代わりに「株券」を発行して渡します。

例えば、40年前に出資した時の金額が500万円で、500万円分の株券を受け取っていた父が、死亡してその価値を計算してもらうと、なんと2億円にもなっていた…ということがよくあります。

株券は紙ぺら一枚に過ぎませんが、その評価額は、会社の業績が伸びて規模が大きくなれば、自然と価値が数倍から数十倍、あるいは数百倍以上にも膨らんでいくものです。

こうした株券は保有しているだけならば配当がもらえるだけですが、もし2億円の現金を持っているのと同じ…といわれれば、すなわち2億円の資産を相続した、ということになるわけです。

株式にかかる相続税について

さて、この資産に対して、相続税が仮に5,000万円、ということにしましょう。

この場合は当然5,000万円の納税を現金でするか、あるいは株券の一部を売却してその代金を納税資金にすれば解決します。

土地と違うのは、現金と同じように売り買いのできる流動資産は、納税するのにそれほど苦労はしない、ということなのです。

相続問題と相続税問題をうまく避けるには?

相続問題で大きいのは「相続人の争い」。自分は親の介護をしたんだから、その分多く財産を受け取るべきだ!ということでもめる相続もあれば、土地の区分け方法でもめることもあります。

これは、考えてみれば親の所有財産が目に見える状態だから大問題となるのです。目に見える…つまり土地しか財産がない場合は、親の生前から、親の希望を子供が把握しておきましょう。

生前から2世帯住宅にして、長男家族と親が住んでおけば、次男や三男は手出しができません。

その代わり、次男や三男には、親は生前から残すものを決めておくことです。それは金銭とは限りません。「兄弟間でもめるな、仲良く暮らせ!」という遺言でも十分なのです。

要は、子供はいつでも親の愛情の証が欲しいもの、そういうものと考えましょう。

 

あとがき

相続税は「より多く相続した人が、その分を払わなければならない」のです。そのために、土地を担保にビルを建てたり、住宅を新たに建てるケースがあります。これは借金があれば、その分は資産が減ると計算されることと、住宅を建てることで「土地の評価額が下がる」特例があるからです。相続税が減ることで、その後の固定資産税は発生しますが、不動産の活かし方次第では、人生は変わっていく…だからこそ、人は税金を乗り越えて生きていけるのです。以上「相続と相続税のダブルパンチを避けるにはどうすればいいのか」でした。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

投稿者:

endo

endo

投資・資産運用・貯金についてレポートしています。 保険会社に勤めていた経験を生かして皆様のお役に立てる情報をお伝えしていきます。