青色申告を理解する5つのポイント

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個人事業主は、所得税を納めるにあたって確定申告をしなければなりません。その際に青色申告と白色申告がありますが、青色申告の方がメリットが大きいと言われています。本記事ではその青色申告についてメリットや始め方を解説していきます。

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1.青色申告とのメリットとは?

青色申告をすると節税になるとよく耳にします。具体的には65万円の所得控除が適用されます。

所得税は累進課税制度が採用されているため、所得があまり高くない個人事業主の場合は、節税効果もあまり大きくないですが、税率が5%の場合は32500円になります。

所得があまり高くない人にとっては嬉しい制度です。また、税率が40%の高所得者の場合は26万円の節税になり、かなり大きいものと言えます。

さらに住民税や国民健康保険税に関しても、青色申告特別控除が適用されます。住民税は税率が10%であるため65,000円の節税になり、国民健康保険税は地域によって異なりますが、10%前後のところが多いので、住民税とほぼ同じくらいの節税になります。

青色申告をしている場合は家族の専従者に支払った給与を経費として算入することができ、その分も節税になるというメリットがあるんです。

2.税務上以外のメリット

個人事業主の場合はサラリーマンと異なり、厚生年金に加入していません。そのため国民年金の第一号被保険者となり、国民年金保険料を納付する義務を負います。

所得が低い場合には免除や一部免除の制度を利用できますが、ここでも青色申告をしている人が有利になります。

免除や一部免除には一定の所得以下の場合に認められますが、その際の所得を計算する上で、税金を計算する場合と同様に青色申告特別控除が適用されます。そのため免除や一部免除の申請が通りやすくなるというわけです。

また、国民年金の免除とは縁のない高所得の個人事業主も、損益計算書や貸借対照表を作成することから、事業計画を立てやすくなるというメリットもあります。


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3.青色申告を開始する方法

青色申告をするには一定の手続きを踏まなければなりません。手続きを行っていない場合には、青色申告をすることはできず白色申告をすることになってしまいます。

手続きの方法は至って簡単で、「所得税の青色申告承諾申請書」という書類を税務署の窓口に提出するだけです。
記載する内容は特に難しい項目はなく、個人事業主として事業を営んでいる人であればすぐに書く事ができる内容です。

この「所得税の青色申告承諾申請書」は3月15日が提出期限になっており、その年の分から青色申告をしたい場合には3月15日に間に合うように提出しなければなりません。その後に提出した場合には、翌年分からのものとして扱われます。

新規で事業を始めた場合には、開業日から2ヶ月以内であれば、3月15日を過ぎてから提出した場合であっても初年度から青色申告をすることができます。

4.複式簿記による記帳と帳簿書類の備え付け

青色申告をする際には、複式簿記による記帳を行う義務を負います。これは会社で行っているような仕訳をするということです。

仕事を行う上でのお金を支払った場合や、逆に受け取った場合に関する仕訳を1つ1つ記録して行くことになります。

企業の経理部でやっているのと同じように、消耗品や雑費などに分けて経費の記帳を行います。摘要欄には詳細が分かるように記載し、お金を支払った証拠になる領収書などを保存しておきます。

また、顧客から銀行口座にお金が振り込まれた場合にも、売上として記帳し摘要欄にどの顧客からの入金なのか分かるように記載します。
さらに帳簿書類の備え付けも義務づけられます。

必ず備え付けなければならないのは

  • 総勘定元帳
  • 仕訳帳
  • 固定資産台帳

となっており、この3つ以外は任意で備え付けることになります。

これらの帳簿書類は確定申告の際に提出する必要はありませんが、税務調査が入ったときに提示を求められる場合があります。

5.税理士に依頼しないといけないのか

青色申告をする場合は、企業の経理部で行っているような作業をするため、税理士に依頼しないといけないのかと考える人が多く見られます。

会計や税金に関して疎い人や忙しくて、そういったことに時間を割けない人の場合は、税理士に依頼した方が良いでしょう。税理士に依頼をした場合は、その報酬も経費として算入できます。

ある程度会計や税金の知識がある人や、時間的に余裕がある人の場合は、税理士に依頼をしないで自分で行っても問題ありません。

あとがき

青色申告は少し面倒ですが、こういった様々なメリットがあります。税理士に依頼して報酬を支払った場合でも、青色申告をすることによるメリットの方が大きいでしょう。個人事業主の人でまだ青色申告をしていない人は、来年からは是非やってみると良いかもしれませんね。以上「青色申告を理解する5つのポイント」でした。ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。

投稿者:

housyoku

housyoku

資産運用・税金についてレポートしています。 資産運用や税金といったイメージのしづらい難解なキーワードをわかりやすく、丁寧に伝えていきますのでどうぞよろしくお願いします。