タックス・ヘイブンを理解する3つのポイント

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最近タックス・ヘイブンといった言葉をよく耳にします。これは、税金が非常に安かったり免税されている国や地域のことを指すのですがどういった目的で設けられたものなのでしょうか?本記事ではタックス・ヘイブンについてわかりやすく説明していきます。

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1.何のためにタックス・ヘイブンを設けるのか

税金をどれだけ課すか、どのような方法で税額を決定するかということに関しては、それぞれの国の法律により定められています。世界各国では、他国の税制度を参考にしながらも、それぞれ自国の状況に応じて税金に関する事項を法律で規定しているのです。その際に基本的に国家が行政活動を行うのに必要な金額と、国民の負担を考慮した上で検討されることになります。そして国民はある程度の負担をしなければなりません。

しかしタックス・ヘイブンと呼ばれる国や地域では、税負担がほとんどありません。それでは必要な予算を賄うことができませんが、政策上税負担を大幅に軽減する必要があって、そのようなことを行っています。

それは外国の企業を誘致して経済を発展させるという目的です。

国や地域によっては産業の発達が著しく遅れていたり、経済基盤が弱かったりして、通常通りの経済政策では成長が見込めないところもあります。そういった地域で他地域よりも税制面で大幅に有利になるようにして、他地域の資本を呼び込んでいるというわけです。

そして実際にタックス・ヘイブンは企業や大富豪などから注目を浴びており、実際にタックス・ヘイブンの地域に資本が流れ込んでいます。

2.どういった地域に多いのか

日本から近い地域では香港やシンガポールなどが挙げられます。日本人でもこれらの地域の銀行の口座を持つことは比較的容易であるため、身近なタックス・ヘイブンだと言われています。

東南アジア以南の地域には、特に南太平洋に小さな島が数多くありますが、それらの地域の多くもタックス・ヘイブンです。オーストラリアの銀行がそういった小さな島々に、現地法人を設立しています。

イギリス周辺の小さな島々や、アイルランドもタックス・ヘイブンとして知られています。日本企業がタックス・ヘイブンとして利用するには、英語が記事をこれらの地域が合っていると言えるでしょう。

この他に西アジアのアラブ首長国連邦などもタックス・ヘイブンですが、英語が通じないということに加えて、政局が不安定で治安が良くないなどの理由から、日本企業が現地に法人を設立するような動きはあまり見られません。


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3.どういった問題点があるのか

自国の企業がタックス・ヘイブンへ逃げてしまうことで、税収が減ることになります。税金は国家が行政活動を行うため必要不可欠なもので、あまり多くの企業がタックス・ヘイブンを利用することは望ましくありません。国内では税収の減少に加えて雇用も減ることに繋がります。

これを改善するには、企業がタックス・ヘイブンへ逃げるメリットが小さくなるように、法人税率の引き下げなどの施策を行わなければならなくなります。

タックス・ヘイブンの利用が国内の経済に関してはあまり、良い影響を与えることは少ないと言えます。またタックス・ヘイブンとされる地域に法人を設立するだけで、現地で実質的な活動を行わない企業も見られます。

タックス・ヘイブンは所得隠しの温床と指摘される場面も少なくありません。資金の動きが不透明であることから、反社会的な組織が資金を貯めるのに利用するといったことも多いと言われています。そのため、タックス・ヘイブンの利用に関して規制を強化する動きが世界的に広まっています。

あとがき

タックス・ヘイブンは政策的に外国の企業を誘致する目的のものですが、悪用されてしまうケースも少なくありません。日本においては不正な利用を防止するため、租税特別措置法により対策が講じられています。今後は各国と連携しさらに監視体制が強化されていくのではないでしょうか?近々タックスヘブンにはどういった国があるのか紹介する予定ですのでどうぞよろしくお願いいたします。ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。

投稿者:

housyoku

housyoku

資産運用・税金についてレポートしています。 資産運用や税金といったイメージのしづらい難解なキーワードをわかりやすく、丁寧に伝えていきますのでどうぞよろしくお願いします。