SONYが金融部門に力を入れる3つの理由

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株式投資をしている人ならSONY株を保有している人も多く、AV機器企業といえばSONYというイメージです。ところが、最近では本業よりも金融部門のほうが元気なのをご存知でしょうか?
本記事ではSONYがなぜ金融部門に力を入れているのか説明していきます。

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1.売上よりも利益を重視するなら金融部門

他の家電メーカーと比べて、SONYの特徴的な面といえば、主力のAV機器、プロダクト、デバイスの売上高は全体の半分以上を占めているにもかかわらず、売上高に占める割合が15%程度しかない金融部門が営業利益のほとんどをたたき出している点です。
しかも、映画、音楽、モバイル事業なども、エレクトロニクス事業とは違って新たな収益基盤でありながらも、金融部門の収益力には遠く及ばないということになります。

エレクトロニクスや家電部門の営業利益が赤字であっても、赤字部分のほとんどを吸収できていますが、赤字体質が継続するなら、SONYはもはやエレクトロニクス部門ではなく、金融部門に力を入れたほうがいいのかもしれません。

SONYは映画、音楽、モバイルなどの他、金融部門では

  • ソニー銀行
  • ソニー生命
  • ソニー損保

といった、銀行と生損保をそろえるコングロマリット(複合)企業です。

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2.多角化を進める中では資金が必要

主要電機メーカーの中で金融部門が稼ぎ頭となっている企業はSONYだけだ、ともいえる状況です。その他の大手電機メーカーは、コングロマリットとはいえ、金融部門が主役ではないわけです。

2015年の主要電機メーカーの業績予想もSONY以外は黒字の業績の見込みを立てているのも、金融部門に頼り過ぎたSONYが逆に立て直しに遅れる原因となっているのではないかと思われる状況です。

ソニーの赤字体質の継続は、映画や音楽、金融部門が主役となった現在では、多角化へ進むための構造改革費用を捻出するためにものかもしれません。

キャッシュフローを生み出すためには、金融部門で稼ぎながら、赤字部門の構造改革を推進していくしかないからです。さらに2014年からの不動産市場への参入も始まり、AV機器部門やPC部門との決別が進む方向へと拍車がかかっています。ソニーの低迷が報道されるのも仕方のないことかもしれません。

3.モノ作り企業も金融へシフトする時代

近年のSONYの業績低迷は、エレクトロニクスが全盛だったニッポンのモノ作り企業が、その転換を迫られているのではないかと思えてきます。

しかし赤字の原因であるエレクトロニクス事業は、そもそもSONYの屋台骨だったはずなのです。そう簡単に切り捨てるわけにはいかず、スマホや4Kテレビといった分野にも着手せざるを得ない状況です。

結果的には、外部には「多角化を標ぼうするSONY」というイメージを与えてしまい、実際に稼いでいるエンターテインメント部門や金融部門の収益を押し下げる要因になっています。

SONYのモノ作り技術は、今現在も成功を収めている映画や音楽、金融部門でも発揮できる技術であると思います。AV機器やプロダクト、デバイスといった赤字部門は縮小しより稼ぐ金融部門へシフトしていくのではないでしょうか?

あとがき

本記事ではSONYが金融部門に力を入れる理由を個人的な意見を交えて説明しました。現在のSONYは構造改革の真っただ中であると思います。メディアや決算説明会で発表されている分社化や事業の売却、人員配置転換も終了すれば、新生SONYが始動します。そして、エレクトロニクスに象徴されるSONYではなく、金融部門、エンタメ部門を柱とした企業へと転換することでしょう。近々SONYの金融部門にはどのようなものがあるのか詳しく説明する予定ですのでどうぞよろしくお願い致します。ここまでご覧頂き誠にありがとうございました。

投稿者:

masariya

masariya

投資・実物資産・貯金・預金についてレポートしています。 投資は情報戦、皆様が得したと感じてもらえるような情報を発信していきますのでどうぞよろしくお願い致します。