樋口一葉が五千円札の紙幣肖像画に選ばれた3つの理由

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現在の日本の五千円札の肖像画といえば樋口一葉です。樋口一葉は「たけくらべ」「にごりえ」などの作品で知られる歴史的な女流作家です。ではなぜ彼女が肖像画に選ばれたのでしょうか?

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樋口一葉が五千円札の紙幣肖像画に選ばれた3つの理由

偽造防止技術の向上で女性の肖像画が可能に

もともとお札の肖像というのはほとんど男性の人物がモデルになっています。

その理由は男尊女卑ということではなく、偽造防止の観点からです。

というのもお札の肖像画というのは偽造防止のために複製しにくい肖像になる人物が選ばれていました。

それは皺や髭など細かな彫刻技術を必要とする方がよく、そういった意味合いで特に年配の男性が選ばれることとなったわけです。

ところが近年は肖像以外に透かしやホログラム、極小のマイクロ文字などといった偽造防止技術が発達し、肖像にそこまでこだわらなくともよくなりました。

そこで女性である樋口一葉が選ばれる素地が生まれたというまず第一のいきさつがあります。

樋口一葉は女性で著名な文化人であったこと

先述の偽造防止技術の向上で女性の肖像画が可能になったことで、男女共同参画などの動きもあって新紙幣の発行の際には「少なくとも1種類は絶対女性に」という空気があったようです。

またこの2004年の新紙幣はそれ以前の1984年に発行された夏目漱石、新渡戸稲造、福沢諭吉に引き続き文化人から選出することになり、今回も1000円は野口英世、10000円は引き続き福沢諭吉になりました。

そういったいきさつから女性でかつ著名な作家であった樋口一葉が選ばれることになりました。

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与謝野晶子が最有力候補だった?

先述の「女性で文化人」という肖像画の候補として正式に公にはされていませんが複数の候補があったそうです。

その候補には歌人で作家の与謝野晶子、女子教育の先駆者であった津田梅子、思想家・評論家・作家であった平塚らいてう、小説家の林芙美子などが候補であったと考えられています。

その中でも日本国民からの認知度も非常に高く著名な与謝野晶子が一番有力な候補であったと言われています。

しかし当時の国会に彼女の孫にあたる与謝野馨氏が国会議員として在籍していたため政治的中立を欠くと判断し候補から外れたのではと考えられています。

そこで与謝野晶子についで知名度が高く国民に親しみもある樋口一葉が他の候補を抑え決定したのではと見られています。

あとがき

このように五千円札の肖像に樋口一葉が選ばれたのにはさまざまな理由とプロセスがありました。

お札を使う際にそういったことを少し気にしてみると面白いかもしれませんね。

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投稿者:

nishimura

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紙幣・硬貨、通貨をレポートしています。 幅広い知識と経験で質の高い記事を書いていきますのでどうぞよろしくお願い致します!