エイブラハム・リンカーンが5ドル紙幣肖像画に選ばれた3つの理由

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エイブラハム・リンカーンはアメリカ合衆国の第16代大統領で現在のアメリカの5ドル紙幣の肖像として描かれている人物です。
本記事ではなぜリンカーンが5ドル紙幣の肖像として選ばれたのかを解説したいと思います。

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1.アメリカの”最も偉大な大統領”の一人に挙げられる人物

日本でも有名な大統領

エイブラハム・リンカーンといえば、南北戦争の際のゲティスバーグ演説における「人民の、人民による、人民のための政治」という発言が特に有名な、日本でも特に知られたアメリカの大統領の一人です。

またリンカーンはアメリカ合衆国の歴史上で初めての共和党所属の大統領であることも特筆すべき点です。
元々弁護士として名を馳せ、奴隷解放に熱心であった彼の大統領就任は南北戦争の引き金となりました。

南北戦争での活躍

この南北戦争はアメリカにおける立憲民主制が根底から覆りかねない、アメリカ国内でも特に大きな内乱であり危機でした。
リンカーンはその南北戦争において南部連合の撃破に成功し見事勝利を収め、奴隷解放を行いました。

その統率力とリーダーシップ、そして「奴隷解放の父」としての功績などで、リンカーンはアメリカ合衆国歴代大統領の中でもアメリカ国民からの屈指の人気を誇り、その政治的手腕から歴史家からも賞賛され”最も偉大な大統領”と位置づけられるほどの人物です。

このように特にアメリカ国民から絶大な人気のあったリンカーンはドル紙幣の肖像画として特にふさわしい人物とされたわけです。

2.国民に敬愛の念を抱いてもらうために

日本とは違った敬愛の念

アメリカやその他の多くの国においては、通貨を通して国民に国家として敬愛の念を抱かせるという目的がより強く紙幣のデザインに反映されることが多いです。

そういう意味では日本においては紙幣におけるそのような意図は、他国と比較して薄いと言えるでしょう。
そのためアメリカをはじめそのような国では現国王や、建国の歴史にまつわる英雄的人物の絵柄を採用することが多いです。

故人に限られる

ただアメリカ合衆国では法律によって生存している人物の肖像画を載せることは禁止されていますので、現大統領や近年の政治家などが選ばれることはありません。そのため肖像画となるのは故人に限られています。

その意味でアメリカ国民が尊敬する対象としてエイブラハム・リンカーンは最適な人物であると言え、それらも選ばれた理由のひとつです。


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3.ドルはより少額であるほど権威的

国によって基準は様々

紙幣の肖像画を選ぶ際に誰をどの額面の紙幣に採用するのか、という基準は国によってさまざまです。

日本であればより高額な紙幣ほど権威的であるとされ、高額な紙幣により偉大とされる人物を肖像として選びます。

偉大な人物ほど少額に

逆にアメリカでは小額の紙幣ほどより人の目に触れる機会が多いという理由からより小額の紙幣に偉大な人物を印刷しています。

エイブラハム・リンカーンは1ドル紙幣のジョージ・ワシントン、2ドル紙幣のトーマス・ジェファーソンに次ぐ5ドル紙幣の肖像として選ばれており、さすがに建国の父であるこの2名を差し置いて最上位ではないものの、その功績を考えれば彼らに次ぐ偉大な人物であるリンカーンが5ドル紙幣として選ばれていることは当然とも言えます。

 

あとがき

このようにドル紙幣の肖像の由来を紐解くとアメリカの歴史が垣間見えてくるのは面白いですね。以上「エイブラハム・リンカーンが5ドル紙幣肖像画に選ばれた3つの理由」でした。最後までご覧いただきありがとうございました。

投稿者:

nishimura

nishimura

紙幣・硬貨、通貨をレポートしています。 幅広い知識と経験で質の高い記事を書いていきますのでどうぞよろしくお願い致します!