銀行で勧誘される「投資信託」ってなに?理解する5つのポイント

銀行窓口で目にする「毎月配当金がある!」という投資信託の宣伝。いったいどういう仕組みなのでしょうか?元本は保証されるのでしょうか?配当金は必ず出るのでしょうか?まずは、投資信託の基礎をお話致します。

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銀行で勧誘される「投資信託」ってなに?理解する5つのポイント

1. 銀行で販売される商品とは?

「銀行の窓販」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

窓販とは、窓口販売=つまり銀行のカウンター越しでの金融商品の販売を言います。

銀行が販売しているもの、といえば「普通預金」「定期預金」といった預金もの。

ですが、消費者の大部分は銀行にお金を「保管」してもらう程度の感覚しかありません。

100万円を預金しても、金利が5,000円しかないと言えばお金を増やす意味はほとんどないからです。

この低金利時代は中々しぶといため、銀行では顧客を増やすために「リスクがある」金融商品を販売するようになってきました。

例えば、投資信託や変額年金保険、ドル建ての変額保険といった説明が難しい金融商品ばかりです。

中でも、投資信託は「投資」と「信託」という難しい言葉の組み合わせ。

それでいて、当の銀行は投資信託商品を売ることで手数料収入を得るだけです。

実際に商品を運用しているのは全く別の会社であって、窓口の銀行員でさえ加入していない場合も数多くあるのが実態です。

2. 投資信託とどういう商品なの?

では、投資信託とはどういうものなのでしょうか?

例えば、ある町でサッカーチームを作ろう、という話が持ち上がったとしましょう。

Jリーグを目指して地域の人たちが一人3,000円、5,000円、1万円と出資するわけです。

これが1万人、2万人と出資者が増えれば5,000万円、1億円と集まっていきます。彼らは等しく「出資者」となるわけです。

さて、1億円が集まり、プロ選手を集めてチームを結成しました。県のリーグに加盟してみんなで応援します。

チームではサポーター用のユニフォームを作って売りだしたり、様々なグッズを作って販売します。

また、ネット上ではかっこいい公式サイトを作ってスポンサーを募ります。

こうした努力が身を結び、チームはどんどん昇格、黒字経営となっていきました。

さて、出資した人々は、黒字経営のサッカーチームから「見返り」を受け取ることになります。

例えば、1試合分の入場券のプレゼントであったり、スポンサー企業の商品(例えば、飲料やお菓子など)がもらえるわけです。

こうしたことが毎年毎年行われることで、ますますサポーターや出資者が増えていく。

これが投資信託のわかりやすい形とも言えます。

ただ、サッカーチームと投資信託の違いは「私はサッカーが好きだから出資しました」「選手を応援したいからお金を出しました」という人もいるということ。

つまり、見返りは「夢」であったり「楽しみ」だったりするわけです。

ですが、投資信託の場合は「お金を増やす目的だけ」のための金融商品です。

つまり、見返りが絶対なのです。毎月5万円ずつ入ってくるはずだから、投資する。そこが違うわけです。

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3. 投資信託のお金の流れは?

では、ここでは銀行で実際に投資信託に加入手続きを取ることにしましょう。

まず、10万円を一口として投資信託を購入。次はファンドを選ぶ作業です。

ファンドとはお金を増やす様々な手段です。

例えば、オーストラリアの国債を買うと年利で5%になるとしましょう。

また、ニュージーランドの国債は年利で6%と仮定します。

ここから、Aファンドはこの2カ国を含めた世界中の金利の高いファンドを「作る」わけです。

Aファンドを選んだ人は、一口、二口と口数分の投資金額を銀行口座に入金します。

そのお金が全国からまとまって「投資運営会社」に回ります。

ファンドマネージャーなどと言われる投資運用のプロが「今は、この国の国債の利回りが高い」「いや、国債もいいが、会社が発行する社債もいいぞ」「ん、待てよ、やはり株が良さそうだ、株を買い付けよう」などと様々な金融商品から、儲かりそうなものをセレクトします。

プロであるファンドマネージャーは、顧客から集めた中から運用で儲けた分の手数料を貰いますので、運用が上手な投資会社が人気になります。

この投資会社、運用会社はその道の専門企業であったり、証券会社であったり、あるいは保険会社であったりします。

そして、儲けが出た場合は出資者に分配金を支払います。

これが毎月5万円であったり、年一回50万円であったりするわけです。

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4. 投資信託にはリスクはないの?

さて、投資信託に興味が出てきたところで、リスクについて考えてみましょう。

サッカーチームに出資する場合は「夢」に投資するわけですから、利益や損失は二の次です。

しかし、お金を運用してもらうからには絶対に儲からなければ困るわけです。残念ながら、世の中には絶対に儲かるというものはありません。

ただ、ファンドの中身を考えれば、リスクが大きいか小さいかが判断できます。

「実際にあった、アメリカの運用大失敗」

例えば、アメリカではサブプライムローン(2001年から2006年)というものがありました。

これは、低所得者が一戸建てを購入するため、銀行から借りるローンのことです。

日本ではマイホームを購入するには、収入の何年分という銀行の与信が必要です。

この人は収入が少ないので、うちの銀行では適用できませんとなれば、もう少し金利の高い銀行で借りる他はないでしょう。

ですが、アメリカでは金利が異常に高い住宅ローンが出回っていました。

低所得者でも家が持てるので、このローンは大繁盛。

仮に、3,000万円の住宅価格に住宅ローンが5,000万円にもなれば2,000万円が儲けになります。

これに目をつけたファンドが、この高金利の住宅ローンを投資信託のメニューに加えたわけです。

ですが、2007年、アメリカでは今まで好景気だったところが一転しました。

景気が悪くなれば収入が減りローンが払えず、人々は家を手放してしまいました。

そしてサブプライムローンはあっという間に焦げ付いてしまい、これを金融商品化していたファンドは、たちまち分配金がゼロになり、出資者のお金を無くしてしまいました。

このことから、投資信託のリスクは「分からない運用先」には手をだすな、ということに尽きることがわかってきたのです。

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5. 投資信託を始めるなら、扱っている銀行員や証券会社の担当者に聞く

世の中には「餅は餅屋」という言葉があります。

つまり、投資信託を勧める担当者に聞くのです。

もしあなたが、老後の貯蓄、と答えるならば金利はそこそでも長いあいだ運用できる商品を紹介してくれるでしょう。

もし、子供の教育費を作りたいからと答えるならば、10年から15年ほどで成果が出るものを紹介してくれます。

このように、リスクと運用の中身、そしてその期間などをしっかり聞いて、自分が使える資金の「一部」で投資信託を行ってみてはいかがでしょう。

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終わりに

投資信託は「お金」で「お金を増やす」商品です。

そこには複雑な運用知識や商品の多彩さがあります。

ですが、何のためにどの程度の期間、どのくらいの金額を購入するかをしっかり把握さえしておけば、分配金をしっかりうけとれることになります。

投稿者:

kou

編集長をしております。このサイトでは「お金」というキーワードをもとに 経済、金融、投資、クレジットカード、電子マネー、実物資産、貨幣、通貨などの様々な情報を発信。皆様のお役に立てる様に努めてまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。