日本円が急騰した際にみる5つのチェックポイント

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為替相場は様々な要因によって動かされますが、その全てをチェックすることはできませんね。そこで本記事では日本円が急騰したときに確認したい5つのポイントについて解説していきます。

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1.日経平均株価

まずもっとも注目するべきなのが日経平均株価です。

日経平均株価の過去の相場を見ると、日経平均株価と円相場には大きな関係があることが分かります。
株価が下落したときには日本円が上昇するという関係です。

通常の通貨ならば、その国の株価が下がれば通貨も下がるのですが、円の場合は特殊で、株価と円相場が反対の動きをします。

なぜこのような動きをするのかというと、それは日本企業の変化に原因があります。

日本を代表する大企業は、海外での売り上げの比率が大きくなっているため、これらの企業は円安の恩恵を受けて株価を上げます。逆に円高になれば輸出コストが高まるため、株価を下げる要因になります。

円が急騰したときはその原因を探る必要がありますが、日経平均株価を見れば、円高の原因が企業にあるのかどうかある程度予測することができます。

2.経常収支

経済学の世界では、経常収支の黒字が大きいほど通貨高になるという理論があります。

これを「国際収支説」といいます。
国際収支説は短期的な為替相場の動きを説明する理論です。

経常収支は
貿易サービス収支
所得収支
経常移転収支

以上の3つを含めたものですが、簡単に言うと国際競争で日本が儲かっていれば黒字になります。

経常黒字になると、海外から受けとった外貨を売って、日本円にかえる動きが活発になります。すると円高・海外通貨安になりやすくなるのです。しかし実際には、貿易の実需を伴った円買いよりも投機的な取引の方が大きいのが現状ですので、経常収支は目安程度と考えておくといいでしょう。

ちなみに日本の経常黒字は常に黒字なので、常に円高圧力がかかっています。


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3.アメリカ雇用統計

特に円・ドルの相場に大きな影響を与えるのがアメリカの雇用統計です。雇用統計は10数項目の指標が発表されます。

その中でも「失業率」と「非農業部門雇用者数」が相場に大きな影響を与えます。

非農業部門雇用者数は毎月の第一金曜日に発表され、15万人を超えると景気がいいと判断されます。この予想と実際の発表値が大きく乖離していると、それだけ大きく相場が動きます。実際の発表値が予測よりも大きく下がっていた場合、ドル安・円高になります。

また失業率も同じく毎月の第一金曜日に発表されます。5%以下ならば景気がいいと判断されますが、予測よりも実際の数値が高くなってた場合、ドル安・円高に動きます。これらの雇用統計は場合によっては一瞬で1円以上動くことがありますので、多くの投資家が非常に注目しています。

円が急騰したときには、雇用統計の予測値と実際値にどの程度差があったか確認するようにしましょう。

4.GDP

GDP(国内総生産)とは、一定期間の間にその国の中で生み出された付加価値の合計です。

付加価値とは売り上げから原材料費を差し引いたものです。GDPが大きければ、それだけ国内で生み出された製品やサービスが大きかったということなので、景気が良くなっていると判断されます。

GDPには三面等価の法則というものがあり、生産と消費と分配が等しくなることになっています。GDPが高くなっていれば、景気が良くなっていると考えられて日本円は高くなります。

5.CPI

CPIとは消費者物価指数のことです。消費者が実際に消費する段階での物価の変動を表します。

CPIの伸びが大きいと円高になる傾向があります。CPIが高くなるということは、単純に物価が高くなるということです。

物価が高くなるということは消費者にとってはマイナスのように感じるかもしれませんが、物価が上がれば企業の売り上げは上がり、国内でのお金の動きが活発になるのです。

そのためCPIの上昇は景気が良くなっていると判断されて、円が上昇する要因になるのです。円が急騰したときは、その背景にCPIの上昇がないか見てみましょう。

あとがき

円が急騰したときに確認するべき5つのポイントについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか。その他の様々な指標などにも挑戦してみると、さらに正確な取引が可能になっていくでしょう。以上「日本円が急騰した際にみる5つのチェックポイント」でした。ここまでご覧頂き誠にありがとうございました。

投稿者:

tanutara

tanutara

投資・実物資産をレポートしています。 ファイナンシャルプランナーとして経済を研究しています。皆様にお金について分かりやすくお伝えしていける様に努めて参ります。