米ドルが急騰した際にみる5つのチェックポイント

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為替相場は様々な要因に影響を受けて変動しますが、その中でも一部の指標を見ることで原因が分かることがあります。本記事では米ドルが急騰したときに見るチェックポイントをご紹介していきます。

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1.ダウ平均株価の米ドルは連動している

ダウ平均株価とは、アメリカのダウ・ジョーンズ社が算出している株価指数です。

様々な業種から代表的な銘柄を選び出し、リアルタイムでその平均株価を発信しています。平均株価は2015年4月時点で18000ドル近辺を推移しています。

一般的に言って、ダウ平均株価が下落するとドルは安く、ダウが上昇するとドルは高くなります。

ダウは世界的な株価指数であるため、ダウが下落すると世界各国の株価も下がる傾向にあります。ダウが下落するということはアメリカの企業の株が売られている、つまりアメリカ経済の見通しが悪いということです。

アメリカ経済の見通し悪いときには米ドルは売られます。逆に経済の見通しが良くなって株が買われるとダウが上昇し、米ドルも上昇します。米ドルが急騰したときには、まずダウ平均株価をチェックするようにしましょう。

2.日経平均株価が上昇すると米ドルも上昇する

日本の株価指数の代表的なものが、日経平均株価です。

東証一部に上場している銘柄から225銘柄を選んで、平均株価を算出しています。民間が作成している株式指標ですが、世界的な指標として日本政府も統計として利用しています。

日本とアメリカの市場は大きく影響しあっています。しかし日経平均と米ドル/円の相場には特殊な関係があります。通常ならば、その国の株価が下落すると、その国の市場が不安視されてその国の通貨も売られます。しかし日経平均が上昇した場合は、円安ドル高に、逆に日経平均が下落した場合は円高ドル安になります。

その原因は日本株の多くを外国人投資家が保有していることにあります。しかし外国人投資家は日本株を買うときに日本円に両替すると、為替相場の影響をモロに受けてしまいます。

そのため日本円を取得するときには、売りと買いの両方のポジションを保有して、リスクヘッジします。これによって外国人投資家が日本株を買うときには、先物市場で円売りが増加し、日本株を売るときには円買いが増加するのです。これにレバレッジがかけられるため、日本株が上昇するときには急速に円売りが増加し、ドルが急騰します。


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3.ドル/ユーロとドル/円は逆の動きをする

米ドルと日本円の相場で米ドルが急騰したときは、米ドル/ユーロの相場を見ることも重要です。

米ドルとユーロは世界でもっとも取引されている通貨ペアです。米ドル/ユーロの相場でドル高ユーロ安になっていたら、ドルが買われている、ということです。ということはアメリカの経済の見通しがよくなっていると市場に判断されていると考えられます。

基本的に米ドル/ユーロの相場と米ドル/円の相場は反対の動きをします。米ドル/ユーロの相場でドル高ユーロ安になっているときは、ドル安円高になっていることが多いということです。もちろんそうでない動きをすることも多いですが、米ドルが急騰したときは、ユーロに対してはどうなっているかもチェックするといいでしょう。

4.原油価格が下落すると米ドルも上昇する

原油価格も米ドルと日本円の為替相場に影響を与えます。

原油価格は世界経済が好調のときには上昇し、世界経済が不調になると下落します。アメリカは資源消費国であるため世界経済が好調になり、原油価格が上昇すると、米ドルは下落する傾向にあります。

アメリカは資源の消費量が突出して多い上ため、原油高になるとそれだけ製造業や運輸業を中心に打撃を受けてしまいます。そうなると経済は不調になり、製品は高くなってしまいます。逆に原油安になると、世界一の輸入大国であるアメリカにとって追い風になり、景気は好調になります。するとドルが買われてドルが急騰する要因になります。

ドルが急騰したときには原油価格がどのようになっているか、確認するといいかもしれません。

5.長期金利の上昇が米ドルの上昇につながることがある

国債の価格と金利は反比例します。

つまり国債の価格が上昇すると金利が下落し、国債価格が下落すると金利が上昇します。

長期国債の価格が下落するということは、国債の金利が上昇しているということ、つまりその国の信用度が高いということになります。

海外の投資家がアメリカの国債を購入する場合、米ドルが必要になるため、米ドルは上昇します。また長期金利が高い=アメリカの信用度が高いという市場の判断から、ドルを保有する傾向も高くなります。

例えば、他国の株式市場が急落した場合、投資家は資産を安全資産に逃避させようとします。

するとアメリカの国債が買われて、長期金利が上昇します。これは米ドルが急騰する要因になります。米ドルが急騰したときは、そのときの長期金利がどうなっているかチェックしてみると、何か原因が見えてくるかもしれません。

あとがき

米ドルが急騰したときには、今回紹介した5つの指標を確認する必要があります。これらの指標をチェックすると、なぜ米ドルが急騰したのか、その原因を明らかにすることができるはずです。以上「米ドルが急騰した際にみる5つのチェックポイント」でした。ここまでご覧頂き誠にありがとうございました。

投稿者:

tanutara

tanutara

投資・実物資産をレポートしています。 ファイナンシャルプランナーとして経済を研究しています。皆様にお金について分かりやすくお伝えしていける様に努めて参ります。