太陽光の発電コストを理解する3つのポイント

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ここ数年でよく聞く太陽光発電、設置を考えている方が疑問に思う事はたくさんありますよね。その中でも「コスト」については皆様も特に気になっているのではないでしょうか?
本記事では買取価格や太陽光の発電コストについて他の再生エネルギーと比べながら説明していきます。

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1.太陽光発電のコスト動向

発電コストの推移

国内では、太陽光発電の発電コストは2007年時点で46円/kWh前後とされますが、このうち1/3近くが金利によるものです。金利を除いた正味の発電コストは2011年時点で30円/kWh前後と見られています。

2007年時点で、設備導入費用のうち約半分は流通経費や工事費が占めていたと見られます。なお、2011年12月13日の政府内閣府のコスト等検証委員会では、住宅用太陽光発電の場合、2010年時点で太陽光発電のコストは33-38円/kWhとの見積もりを発表し、2030年には10-20円/kWh程度にまで発電コストが下がる可能性も示ししています。

米国に於ける技術開発では、2010年~13年の間で、モジュール価格が1/3に、交流/直流変換機インバータが4割安くなったことが報告されており、国内でも08年~14年にモジュールがおよそ半額になっています。

他の再生エネルギーとの比較

風力発電

風力発電は20kW以上が22円/kWh、20kW未満が55円/kWhです。太陽光発電に比べ発電コストは安いですが、初規模施設は太陽光より割高といった一面もあります。

地熱発電

地熱発電は15,000kW以上が26円/kWh。15000kW未満が40円/kWhで風力と同様です。

水力発電

水力発電は2,000kW未満が34円/kWh、2,000〜10000kWが29円、10,000~30,000kWが24円/kWhです。傾向は同じです。

バイオマス

バイオマスは間伐材で200kW未満40円/kWh、200kW以上で32円/kWhになります。


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2.技術向上に伴う電力買取価格の変遷

福島原発事故を含む震災の翌年12年度、太陽光発電の買取価格は

10kW未満42円(調達10年)
10kW以上40円(調達20年)

でしたが、順次毎年下落していきました。15年7月からは

10kW未満35円
10kW以上27円

となりました。

3.将来の国内に置ける太陽光発電の目標設備量

潜在的には必要量よりも桁違いに多い設備量(7984GWp = 約8TWp分)が導入可能と見積もられています。実際の導入量は安定電力供給の電源構成上の観点から決まると見られています。

つまり、既存の他の電源手段を積極的に廃棄できるほど、国力に余裕が無いということです。

現実的には、導入可能な設備量は102GWp-202GWp程度とされています。この内訳は、建造物へのソーラーパネル設置により期待される導入量が多いため、将来の導入可能量は

  • 戸建住宅53GWp(ギガワットピーク)
  • 集合住宅22GWp
  • 大型産業施設53GWp
  • 公共施設14GWp
  • その他60GWp

とされています。ここで見る様に、全体の太陽光発電の電源容量の内、「我が家のソーラーパネル」とも言える、戸建住宅が相当数を占めていることがわかると思います。そして、太陽光発電の累計導入設備量が200GWp(=2億kWp)になれば日本の年間総発電量の約20%に相当します。

(freeman)

あとがき

本記事では太陽光発電に関連したコストについて詳しく説明しました。太陽光発電は他の自然エネルギーと比べ発電コストがかかってしまう反面、小規模の設置が可能という一面もあります。これからの技術の進歩によりどうなっていくのか大変興味深いですね。近々外国からみた太陽光発電について詳しく紹介していきますのでどうぞよろしく致します。ここまでご覧頂き誠にありがとうございました。

投稿者:

kou

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