5つの視点からみた原子力発電と太陽光発電のこれから

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「原子力発電は、廉価な主要なベースロード電源である」これは政権側の国会答弁です。ここ数年取り上げられてきた原子力発電と太陽光発電はこれからどうなっていくのでしょうか?
本記事では広く社会に影響力をもつ電源供給手段である原子力発電と太陽光発電のこれからの展開について予想してみました。

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1.環境対策としての意味を含めた原発の部分的再稼働

原子力発電の長所は、二酸化炭素の排出量が極端に少なく、自然環境に適したものである点が1つあげられます。

「福島第一原発の惨事を経験した中で、予想外の自然災害等で一端事故が起きると大きな人災になるかもしれないが、その為に二酸化炭素の排出量が異常に増えて地球温暖化を早めては、より大きな災害を招くもとなる」

「原発の安全性に特に問題があるものや、型式が古く自然災害への耐性の弱いものは廃炉に。そして新しい型式で耐性が強く、立地条件も自然災害に対して安全な地域を選んで再稼働すれば、その分、二酸化炭素の排出量も減り、安全性についても〝ある程度〟担保が可能である」

こういった原発の部分再開を支持した意見があがっているのです。

2.低価格なコストを求めた原発の部分的再稼働

消費税施工後の不景気が世間を覆い、電力コスト高が大企業製造業を初め中小企業の企業収益を圧迫することが予想された14年度、原資力発電のこれまでのコストの8円/kWの値は他の発電コストを寄せ付けないほど安い価格とされました。

このため、一部で「福島第一原発事故後の基準を修正しよう」という声をよそに、原発の部分的な再稼働については「国内の電力行政全般における、総コストを劇的に安い価格に修正できる」という声も挙がりました。


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3.太陽光発電全量買取時の採算性の完全な無視

2011年の東日本大震災後の福島第一原発の様々な問題である

  • 水蒸気爆発
  • 炉心融解
  • 残留放射線物質の大量飛散
  • 汚染水の漏水

これらの拡大のため、原発の安全性に対して絶対的な不信感が国民の中に生まれました。そしてそれは太陽光発電が注目を集めたきっかけになったのです。

原発事故1年後の12年度は、ともかく自然エネルギーを早く事業化を進めるために、太陽光発電の買取価格は、10kW以上ので40円になりました。当時は、生理的に原発を拒絶する世間の声も含め、民主党政権下で手厚い再生エネルギー買取に十分な資金が計上されました。

4.原発のコストや安全性の再認識

現実問題として、福島第一発電所の事故後に発生した

  • 保険費用の割り増し
  • 政府保証費用
  • 保障費
  • 廃炉費用
  • 除染費用

これらを含めて、全原発が再稼働すると仮定した場合、原発1基に係る費用負担を加味すると、8円/kWだった数値が11円/kW以上になると指摘されています。

電力会社関連のエネルギー調査会の方が「原発は百万年に1回の事故確率」と言っていますが、一方で南海トラフにおける東南海地方の大地震が今後30年以内に起こる確率は70~80%と学会で発表されています。
また一部東海地方の工場を北陸地方に移設する動きがでるなど、安全性の面で他の発電方法と比べ、不安な面があると言われる原発に対する批判が更に高まっています。

5.太陽光発電は公共事業化すれば既にベースロード化した技術

太陽光発電の初期投資の主要な費用である、モジュールの設備価格は、08年から15年までの7年間に掛けて、技術開発の成果でほぼ半額になっています。それにつれて経済産業省の決める売電価格も低下を続け、15年7月から27円/kWとなります。

この数値で最も条件の良い、屋根天井用アンテナを設置する場合、およそ11年で回収が完了し、残り9年間は事業者の所得収益となります。

つまり売電制度をやめてしまい、政府が公営事業として全国の効率の良い場所を選んで、収益はゼロ、全て電力使用者に還元することを決まりとしてやれば、現状の技術ですでに14円/kWという原子力発電と余り変わらないベースロード電源が太陽光発電で成立するのではないでしょうか?

(freeman)

あとがき

本記事では原子力発電の長所である発電コスト、また短所である安全性、それに対しての太陽光発電について個人的な見解も交えて説明しました。日本のエネルギー問題について必ず意見の挙がる2つのエネルギーに関して皆様にお分かり頂ければ幸いです。原子力発電、太陽光発電はこの先どうなっていくのか更に関心が集まることでしょう。近々太陽光発電について詳しく紹介する予定なのでどうぞよろしくお願いします。ここまでご覧頂き誠にありがとうございました。

投稿者:

kou

編集長をしております。このサイトでは「お金」というキーワードをもとに 経済、金融、投資、クレジットカード、電子マネー、実物資産、貨幣、通貨などの様々な情報を発信。皆様のお役に立てる様に努めてまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。