企業からみた太陽光発電について調べてみた

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太陽光発電は現在、大企業から一般家庭まで多くの方達が取り組んでいます。例えばJR東日本では「エコステ」と呼ばれる駅に設置されたソーラー発電と蓄電池によって、必要となる電力のほとんどをまかなえる駅も誕生しました。企業からみた太陽光発電とは一体どういったものなのでしょうか?本記事では企業からみた太陽光発電について説明していきます。

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1.一般的に普及している事業規模とは

太陽光発電を事業化するためには、発電規模に応じて各種法手続きが必要です。

具体的には

  • 工事計画
  • 使用前検査
  • 主任技術者
  • 保安規程

といった諸手続きを経済産業省産業保安監督部の指導で実施する手間が(50kW以上の自家用工作物の範疇に入る事業の場合)かかり、期間的にも物理的に数か月以上の期間が必要です。

実際問題、これらの法手続きをクリア出来たのは、大手の大企業に限られているのが現実です。

従って、国内の事業化は、それに満たない50kW未満の一般用工作物で普及しています。さらにこの中で、10kW以上の範囲に入れば、電力の全量買取の対象になる上、当然、規模の有利さから、土地等の要件が許せば、49.9kW周辺が最も投資効果が高いと言えます。

2.初期投資価格

現在の相場では、設置場所により、以下の様な差がでます。

ストレート屋根設置の場合

31万円/kWなので、49.9kW設置すると1547万円。

折板・陸屋根設置型

34万円/kWなので、49.9kW設置すると1697万円。

地上野立ての場合

41万円/kWなので、49.9kW設置すると2046万円。

当然ですが、企業等で、設置すべき屋根スペースを十分確保できる場合は、屋根設置型が有利ですが、資産家や中小企業で、大企業等との友好な交流が無い場合は、通常、地上野立てになります。

なお、敷地は、10kwあたり50㎡ほど必要なので、49.9kWの場合250㎡位は必要になります。

今回は49.9kWを軸に見ていきましょう。


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3.売電できる金額の見積もり

27年4月1日~6月30日までの期間、利潤配慮期間の特別処置として1kWh当たり29円となっていますが、7月1日からは、1kWh当たり27円に値下げになります。

利潤配慮期間の1年間の売電額は、JPEA方式の発電量を参考にして、

49.9×1016.6×29≒1,471,122

となります。
7月1日以降の年間売電額は

49.9×1016.6×27≒1,369,665となります。

当然ですが若干買電額が落ちるため、計画がある方は、急ぐべきでしょう。なお、ここで、JPEA方式の発電量は、平坦な地上や建物の陸屋根上に標準タイプの太陽電池アレイ出力10kW程度のものを設置する前提で行った実験結果によります。

4.回収期間と総収益

幾つかパターンが考えられますが、ベストパターンとワーストパターンで検討すると以下の様になります。

ベストパターン

ベストパターンは、利潤配慮期間中に事業を始め、ストレート屋根設置が可能な場合です。

初期投資/年間売電額=1547/147≒10.5カ年が回収期間です。

売電は20年間継続するので、事後、147万円/年で9.5カ年稼働しますので総収益は1,396万円、年間利回りは、単利4.5%程度です。

ワーストパターン

ワーストパターンは7月以降に稼働が遅れ、地上野立てで設置する場合です。

この場合、当然土地の借用費もかかり150円/㎡×250㎡=37500円ほど毎年収益を削りますので

初期投資/(年間売電額-土地代)=15.3年が回収期間になります。収益は4.7年×133万円/年=625万円、利回りは、単利1.5%となります。

5.売電価格低下はモジュール価格低下に由来する

システム価格31万円/kWに注目していただきますと、その内訳の主要な装置はモジュールの販売価格です。現在、市場に出ているモジュール価格は24万円~34.5万円程度ですが、これが7年前だと、市場価格が42万円位が一般的でした。

現状、さらなる価格破壊が予想されるのが、市場動向です。

これに対する政府の取り組みは、公共性のある事業なだけに、バイオマスや風・水力などとの比較からも、なるべく安く安全な電気を供給する目的から、売電価格も今後、適切な値下げがされるでしょう。

しかし、モジュール以外の環境インフラの使い回しによる原価抑制等の効果も高く、太陽光発電は長期投資に向いた投資対象という面をより将来強めると思われます。

(freeman)

あとがき

本記事では投資対象としてみた太陽光発電について具体的な数値を上げながら確認していきました。利回り4.5%とは、もし災害等の不測事態が生じなければ、経済産業省に売電価格を下げられた後とは言え、申し分の無い投資先と言えます。

投稿者:

kou

編集長をしております。このサイトでは「お金」というキーワードをもとに 経済、金融、投資、クレジットカード、電子マネー、実物資産、貨幣、通貨などの様々な情報を発信。皆様のお役に立てる様に努めてまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。