実は多くの問題を生み出すグローバル化のデメリット

経済のグローバル化の影響は、良いことばかりとは言えません。安い海外製品に押されて、国内企業の海外輸出が減少したり、国内販売さえ落ち込むケースがあります。グローバル化の「負」の面を見てみましょう。

目次

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世界で注目を受けている中国の経済で劣っているポイントとは

1.経済規模の割には発言力が低い

1.韓国や台湾、中国の投資力に勝てない、日本企業の実態

1997年の世界シェア80%、2006年の世界シェアが12%…この衝撃的な落差は、日本の液晶メーカーの数字です。

液晶と言えば、圧倒的な強さを誇った日本のシャープ、ソニー、パナソニックといったメーカーも、韓国や台湾のメーカーにあっという間に敗北しています。

その原因は、投資金額です。

日本には電機メーカーの数が多く、投資家の資金も分散しがちです。

しかし、韓国や台湾、中国といった国の場合は、メーカーが財閥系や国策企業であり、投資金額が桁違いです。

2.グローバル化は「儲かりそうな企業」に投資が集中する弊害を生む

実は、グローバル化は1760年代から1820年代後半、イギリスから始まりました。

鉄道や自動車産業が起こり、その波はアメリカに移ります。

そして、世界一の自動車生産企業は、今ではトヨタ自動車になっているのは周知のところです。

さて、産業革命発祥の地、イギリスはどうなっているのでしょうか?

実は、イギリスは投資王国として、国家が主導して世界中の企業やファンドに投資し、運用することで利潤を得ています。

その結果、韓国のサムスンや現代といった有力財閥も、実際には資本の半分がイギリスなどの外資に握られています。

つまり、グローバル化とは、企業繁栄ももたらしますが、手足を縛られてしまう実態もあるのです。

3.企業経営で苦労を強いられるグローバル化

さて、三菱ふそうトラック・バス という企業があります。

三菱自動車のトラックとバス製造を行っていた企業ですが、現在はドイツのダイムラーグループの子会社です。

「三菱」という社名は残ってはいますが、発行株式の80%以上がダイムラー所有のため、海外では「FUSO」というメーカー名になっています。

FUSOの幹部は、ドイツから送り込まれ、完全な外資系企業。

そのため、社員は英語ができなければ仕事がなく、三菱グループの影響力はありません。

グローバル化は、社名だけ残ってどんどん外資系になる可能性を孕んでいます。


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4.グローバルな人材がどういう人物かわからない日本企業

問題は「日本人の人材」にも及びます。

一流企業と言われる会社は、東大、京大、慶応、早稲田、上智…といった超名門大学出身者を採用したがります。

彼らは学力があり、語学力も問題ない人が多いのですが、グローバル社会で行き詰まることが少なくありません。

その理由は「想定外の状況」に反応できないためです。

中国では、会社内で「派閥」ができます。

ロシアの場合は「会社乗っ取り」が常識です。

取引交渉にもリベートが欠かせず、日本では犯罪視されかねない問題も他国では一般的です。

グローバル化とは、頭脳明晰ではなく、いかに相手を「騙せるか」という肝っ玉の太い人物こそ必要なのです。

5.意外な伏兵「配偶者の反対」という反グローバル化の問題

日本の企業の特徴は、大企業が多く東京に本社を構えている、という事実です。

東京以外でも、大阪、横浜、名古屋、福岡、神戸などの大都市が圧倒的です。

本社の東京集中は、企業に勤める会社員だけでなく、その配偶者にとっても「東京圏に住む」という理想を作り上げます。

本社配属は栄転であって、海外勤務は「一時的な経験」と考えるのは、主に「配偶者」の方なのです。

そのため、企業とすれば「是非、彼をマレーシア駐在としたい」と考え、当の本人も乗り気でいたとしても、彼の配偶者が猛反発するケースが少なくありません。

日本が安全、日本が子供の教育にもいい…こうした考えで、結局グローバル化できない社員が多いのです。

6.商品のコピーは当たり前、特許技術までが盗まれる

明治維新に「お抱え外国人」を大量に招聘した日本。

そのために大金を払い、鉄道から発電、農業、干拓など様々な作業や工事ができるようになりました。

ですが、世界は日本のような「対価」を支払わずに技術を「盗もう」とする企業や国が存在します。

中には、工場の海外移転がそのままその国への技術無償供与となってしまう例が多く、結果的に日本企業が倒産してしまうこともよくあるのです。

特許法さえ全く守られない国や地域も少なくなく、中小の日系企業が現地企業に商品をコピーされ、逆に訴えられることもあるのです。

グローバル化とは、正に戦国時代さながらの厳しい世の中でもあるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実はさまざまなデメリットがあるグローバル化。

しかし、この流れは止めることはできないため、どう海外と向き合っていくかが非常に大切になっていきます。

投稿者:

kou

編集長をしております。このサイトでは「お金」というキーワードをもとに 経済、金融、投資、クレジットカード、電子マネー、実物資産、貨幣、通貨などの様々な情報を発信。皆様のお役に立てる様に努めてまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。