国債の信用度が高い国に共通する4つのポイント

大手格付け会社3社(ムーディーズ、S&P、フィッチ)による国債格付けで全てにおいてトリプルAを達成している国はわずか9か国しかありません。その9か国とは、ドイツ、ルクセンブルク、オーストラリア、スイス、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、カナダ、シンガポールです。

これらの国々に共通する特徴とは一体どのようなものなのでしょうか?対して、日本の国債格付けは12番目ですが、残念ながらチェコやスロバキアと同等のランクに留まっています。

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国債の信用度が高い国に共通点とは

ポイント1.

実質GDP(国内総生産)といった成長率が安定している

日本の国債は多くは日本の金融機関が購入していますが、個人向け国債もあります。

日本の国債の格付けはムーディーズではA1となっていますが、まだまだ高い信用度を誇っています。

しかし、金利がとても低いので格付けが下がり続けると積極的に保有する金融資産ではなくなる可能性もあります。

格付け上位の国債は、実質GDP(国内総生産)の成長率で高い指標を示しています。

常に3%以上はいります。ただ、リーマンショックなどで世界的に落ち込むこともあり常に目を光らせておくべき指標です。

ポイント2.

財政収支がプラスまたは均衡状態にある

ユーロ圏でもドイツとギリシャの評価は全く分かれています。その格付け評価の一つに財政収支の状態が挙げられます。

一番良いのは、財政収支がプラスであることです。

しかし、大幅なプラスは世界経済の状況からするとよくありませんが、数パーセントの黒字であれば、良好な経済状態であると見なされます。

日本の場合はバブル経済後の経済停滞が長引き2000年に入ってからも常時財政赤字が継続しています。

そのため、膨大な赤字国債を発行するしかなく、現在もその借金で苦しんでいます。

アメリカよりも財政赤字の比率が悪くなっているのも頷けます。

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ポイント3.

豊かな資源や国際競争力のある企業や技術を持っている

国債を購入する動機に格付けの他、利回りのことも当然考慮に入れます。

金利水準も高くなれば、魅力的な投資先とはみなされません。

しかし、信用の高い国ほど、金利は低めに出るようです。

貿易収支が黒字になるためには、競争力のある企業や技術を持った人材がいなければなりません。

また、資源の豊富な国であることも重要です。

ヨーロッパの国々といえば、競争力のある企業や素晴らしい技術を持った企業がたくさんあります。

日本も資源はありませんが、技術が高かったために一時期は国債の格付けも高かったのです。

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ポイント4.

平和で治安もよく教育水準も高い国であること

平和な国だということも重要です。

戦争や地域紛争の多い国やそうした国が近くにあれば、国債を発行している国も影響を受け、国債購入に関しても不安が生じます。

また、ドイツやノルウェーのように教育水準の高い国も格付けが高くなっています。

格付け上位の国には、ドイツやスイス、ノルウェー、シンガポール、フィンランドなどの教育水準の高い国がずらりと並んでいます。

アメリカは軍事力が強いことや、ハードカレンシーであることから、トップランクに準ずる格付けを維持しています。

安定した経済成長を実現し、無駄な支出を抑え成長分野に投資する国でなければ、永続的な成長は望めません。

まとめ

国債の信用度が高い国とは、お金の問題だけではなく、その国の総合的な信用を表すこともあります。

成長率、財政収支、国際競争力や貿易収支、治安や教育水準などの他、各格付会社が独自に各国の格付けを決定しています。

あくまでも、格付会社の恣意的な判断によるものですが、格付けの変動のアナウンスの度にその理由について世界中の注目を浴びるということは間違いありません。

投稿者:

kou

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