ドイツが財政再建できた4つの理由

世界主要国の中で最も国債の格付けが高いとされるのがドイツです。もちろん、トリプルAの格付けですから、日本よりもはるかに債務履行能力があると考えてください。しかし、そのドイツであっても46年近く赤字国債を発行し続けてきました。

そして、緊縮財政を取ることにより、財政健全化を推し進めてきたおかげで、赤字国債発行もゼロとなったのです。日本とドイツでは借金の面では大きな差があります。そこで、ドイツから学べることがあるのか見ていきます。

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ドイツが財政再建できた理由とは

ポイント1.

ユーロ圏でもいち早く財政の健全化を達成したドイツ

2015年は、ドイツがついに財政の均衡を実現し、赤字国債の発行も2014年度の65億ユーロを最後に、赤字国債の発行は終了することになりました。

GDPに対する借金の比率は、80%までありますが、2017年度には70%を割り込み、無借金財政も夢では無くなってきました。

ドイツでは実質成長率も2%を超え、失業率も5%以内に収まってます。

さらに、今後も税収が伸びる予測を立てており、他のユーロ圏の国の見本となるような健全な財政状態を実現しています。

ユーロ圏では、ギリシャの経済危機が問題となっていますが、今後もドイツがユーロ圏全体の経済のカギを握ることが確実となりました。

ポイント2.

財政均衡に対するドイツの取り組み姿勢は厳しい

ドイツの財政均衡は、日本が参考とするべき点が多くあります。

しかし、今の日本で緊縮財政を断行することは難しく、逆に日本経済の景気が停滞してしまう恐れもあります。

ドイツでは、財政均衡そのものを義務付けする法律まで制定しています。

つまり、歳出は徹底的に抑え、税収の範囲内での予算遂行により、借金に依存しない財政運営を目指すとしています。

現実にドイツの場合、歳入のうちの税収の割合が90%以上になっていることから、有言実行であるということがよくわかります。

債務比率もすでに50%にまで減っており、日本と比べると財務の健全性においては突出している、ということに他なりません。

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ポイント3.

ドイツは、緊縮財政と税収増加により財政が健全化

ドイツは緊縮財政をきちんと行ったことにより、無駄なお金を使わず、本当に必要なお金を使うようになったことは間違いありません。

さらに、もう一つ重要な要因があります。歳出を減らしても、歳入が増えなければ、大幅な借金削減には至りません。

ドイツの経済環境が好調であったことも偶然ではなく、行った政策がうまく回転したということがわかります。

加えてアメリカの経済も好調を維持していることから、その流れに乗って税収を増やすことができました。

日本が経済成長で思ったように伸ばすことができないのとは対照的です。

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ポイント4.

社会保険料や失業保険の給付を減らす緊縮財政政策

ドイツは、旧西ドイツと旧東ドイツが統一した歴史もあるように、数十年前までは社会主義的な考え方が多かった。

もともと日本と同じような堅実な国民性であったドイツですが、手厚い社会保障に関する費用を少なくしていきました。

例えば、社会保険料の企業負担を減らし、雇用を促進するようにしています。また、失業保険の給付金も減額しています。

さらに、公的年金や健康保険などの自己負担を増やし、患者が自己負担するような制度を導入しました。

このように、ドイツでは社会保障費の支出を大幅に削減したことで、歳出を抑制することができました。

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まとめ

日本が借金の増加で財務の健全性を損ねている間に、ユーロ圏ではドイツがいち早く赤字国債の発行を終了し、財政均衡を実現しました。

社会保障費を大幅に抑制し、緊縮財政を行い、同時に景気が好調であったことから、税収が増えるに至りました。

GDPに対する借金の比率も少なくなっています。ドイツの経済政策に学ぶべきところもたくさんあるのです。

投稿者:

kou

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