彼らがなぜ選ばれた?!日本の紙幣に描かれている肖像画まとめ

なぜ紙幣の肖像画に福沢諭吉、樋口一世、野口英世が選ばれているのか気になったことはありませんか。福沢諭吉や野口英世が選ばれてるならわかるが、樋口一世がなぜ選ばれた?と疑問に思われている人もいるでしょう。そこで、なぜ彼らが日本札の肖像画に選ばれたのかをまとめていきます。

目次

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なぜ彼らを選んだのか?!日本のお札に描かれている肖像画まとめ

日本のお札に描かれている人物と言えば、今は福沢諭吉、樋口一世、野口英世ですよね。

福沢諭吉と言えば、多くの方がご存知の通り「学問のすゝめ」を書いた人です。

さらに、慶応義塾大学の創始者としても非常に有名です。

樋口一世は、正直多くの方がお札として発行されて知ったという人が大変多いでしょう。

正直、私もお札として出るまでは知りませんでした。

野口英世は、黄熱病等を研究していた研究者で、最後はその黄熱病に自らかかり亡くなりました。

1歳の時に囲炉裏に落ち、左手を大やけどしたことがあることでも知られています。

では本題に入りましょう。

1.福沢諭吉が一万円札の紙幣肖像画に選ばれた理由

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なぜ福沢諭吉は一万円札に選ばれたのでしょうか。

政治家から文化人へ

先に、なぜ日本の紙幣は文化人のみなのかご存知でしょうか。

アメリカの紙幣を見ると、ワシントン大統領やリンカーン大統領など政治家が選ばれています。

1984年の新札の発行まで、日本では、紙幣の肖像画には主に政治家が選ばれていました。

しかし、平和を唱える日本国憲法に沿って、政治家を紙幣に選ぶことを敬遠するようになりました。

それも昔の政治家は戦争に関わったりと、平和から遠ざかるような行為を行いがちでした。

また、政治家とお金という関係は昔から良いイメージはありませんよね。

だからこそ政治家を選ぶことは遠ざけられています。

また、現役の政治家とゆかりのある人物も対象外になっています。

福沢諭吉の場合、近代日本において学問の普及に貢献した人物として、特に日本国民に広く知られています。

だからこそ、紙幣の肖像画として選ばれても文句のつけようがありません。

福沢諭吉の功績をたたえている

冒頭でお伝えした通り、福沢諭吉といえば、まず挙がるのが現慶應義塾大学の慶応義塾の創始者ですよね。

ただそれだけではありません。

現専修大学の専修学校や、のちの一橋大学となる商法講習所などの創設にも尽力しました。

幕府の遣欧米使節に3度参加し、アメリカやイギリスで見た西洋の様子を伝えようと『西洋事情』等の本を書き、欧米文化の紹介にも力を入れてきました。

このように、近代化や普及に欠かせなかった文化人として有名であり、親しみもある福沢諭吉が一万円札に選ばれる理由となったわけです。

特徴的で偽造しにくい肖像であること

紙幣の肖像画を選ぶときに、最も重要な事は、その人物の顔が偽造しにくいかどうかということです。

そのために、紙幣の肖像もルックスに特徴があり、偽造しづらい人物を選ぶ必要がありました。

特に、人物のしわや髭は細かな彫刻技術を必要とし、描くのが難しいため、これらの要素が含まれている年配の男性の肖像が選ばれることが多い理由となっています。

では、女性は全く選ばれないのかと疑問に思った方もいると思います。

実際に、樋口一世が今の五千円の紙幣に選ばれているのですが、後々解説させていただきます。

福沢諭吉は髭こそありませんが、ほくろなど特徴的なルックスがあったので、肖像として選ばれるに至りました。

慶應義塾が深く関係していた?!

福沢諭吉は2004年に初めて選ばれたのではなく、1984年の発行のときから引く続き一万円札の肖像画とし選ばれています。

なぜ1984年に選ばれていた福沢諭吉が、また2004年の新札発行の際に選ばれるに至ったのか。

というのも当時の総理大臣である小泉純一郎、財務大臣の塩川正十郎がともに慶応義塾大学出身であり、その他官邸や関係者にも慶應学閥が強く存在していて、その意向によって、福沢諭吉が再度選ばれたというものです。

あくまで憶測であり、真偽は定かではありません。

次は、なぜ樋口一世が五千円札の紙幣肖像画に選ばれたのかをご紹介していきましょう。

2.樋口一世が五千円札の紙幣肖像画に選ばれた理由

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なぜ樋口一世が五千円札に選ばれたのでしょう。

偽造防止技術の向上で女性の肖像画が可能に

もともと紙幣の肖像というのは、ほとんどが男性の人物がモデルになっています。

その理由は決して男尊女卑ということではなく、偽造防止の観点からです。

先ほどもお伝えしたように、しわや髭などは細かな彫刻技術を必要とし、偽造するには難しいと言われています。

そういった意味合いから、特に年配の男性が選ばれることになったわけです。

ところが、近年は肖像以外に透かしやホログラム、極小のマイクロ文字などといった偽造防止技術が発達し、肖像にそこまでこだわらなくてもよくなりました。

そこで、女性である樋口一葉が選ばれる素地が生まれたという第一のいきさつがあります。

樋口一世は女性で有名な文化人であること

先述の偽造防止技術の向上で女性の肖像画が可能になったことで、男女共同参画などの動きもあって、新紙幣の発行の際には「少なくとも1種類は絶対女性に」という考えに至りました。

またこの2004年の新紙幣は、それ以前の1984年に発行された夏目漱石、新渡戸稲造、福沢諭吉に引き続き文化人から選出することになり、今回も1000円は野口英世、10000円は引き続き福沢諭吉になりました。

こういったいきさつから女性でかつ著名な作家であった樋口一葉が選ばれることになりました。

与謝野晶子が最有力候補だった?

樋口一世の場合、五千円紙幣として選ばれたことで、知るに至ったという人がほとんではないでしょうか。

先述の「女性で文化人」という肖像画の候補として正式に公にはされていませんが、複数の候補があったそうです。

その候補には歌人で作家の与謝野晶子、女子教育の先駆者であった津田梅子、思想家・評論家・作家であった平塚らいてう、小説家の林芙美子などが候補であったと考えられています。

その中でも、日本国民からの認知度も非常に高く著名な与謝野晶子が一番有力な候補であったと言われています。

しかし、当時の国会に彼女の孫にあたる与謝野馨氏が国会議員として在籍していたため政治的中立を欠くと判断し候補から外れたのではと考えられています。

そこで、話し合いと消去法の末、樋口一葉が選ばれました。

認知度的には、津田梅子や平塚らいてうの方が上ですが、紙幣として女性が選ばれたのは、技術の進歩のおかげであると言えます。

最後は、なぜ野口英世が千円札の紙幣肖像画に選ばれたのかをご紹介していきましょう。

3.野口英世が千円札の紙幣肖像画に選ばれた理由

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なぜ野口英世が千円札に選ばれたのでしょうか。

野口英世は優れた科学者であったこと

野口英世といえば、黄熱病や梅毒の研究をしていた細菌学者です。

医学研究者または細菌学者として世界的にも非常に有名で、ノーベル医学賞、またはノーベル生理学賞の候補に三度名前が挙がったことがあるほど優れた科学者でした。

しかし、冒頭で説明した通り、最後は研究していた黄熱病に自らかかり、生涯を終えました。

実は、それ以前の紙幣で、科学者が紙幣の肖像画に選ばれたことはありませんでした。

2004年の新札発行の際に、今まで選んだことがなかった科学者から選ぶことが決まり、教科書に登場するなど知名度の高い文化人であった野口英世が選ばれるに至りました。

日本人にとって親しみのある人物であること

日本国民のほとんどが使用する紙幣ですので、日本人にとって親しみのある人物であるかどうかというのは、福沢諭吉、樋口一世が紙幣として選ばれたこと同様に、重要な要素と言えます。

野口英世は小学生でさえ知っているほど有名な人物ですので、選ばれても文句のいいようがないと言えます。

特徴的で偽造しにくい肖像かが最重要!

紙幣というのは偽造されやすいものですので、偽造されないようなつくり、デザインにすることは最重要課題です。

肖像の人物においてルックスに特徴があって、偽造しにくい人物を選ばなければなりません。

前に説明したように、しわや髭は描くのが難しく、特徴としてとらえるための偽造防止につながりやすくなります。

実際これまでに選ばれた16人中11人が髭を生やしていた男性となっています。

野口英世もそういった特徴的なルックスや髭などが偽造防止の観点からも最適であると判断されたのではと考えられます。

ただ近年では、その他の偽造防止技術や印刷技術も格段に高くなっているので、5000円札の樋口一葉のような女性の肖像が初めて選ばれることにもつながりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

紙幣の肖像画を決める際には、特に偽造されない肖像を選んでいる傾向にありました。

しかし、今は偽造防止技術や印刷技術も格段にあがり、載せることのできる肖像が格段に増えたと言えます。

新札の発行は約20年に一回周期で回っています。

今の紙幣が2004年に発行されたため、次は2024年前後ということになります。

次は一体どの人物が紙幣として選ばれるのか楽しみですね。

投稿者:

kou

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