世界の偽造されにくい紙幣トップ3

shutterstock_47835289済

日本の紙幣は偽造されにくい?紙幣の偽造は紙幣というものがある以上、避けて通れない問題ですが、近年ではその偽造を防止する為あらゆる技術が使われた紙幣が登場しています。本記事ではその中でも特に偽造が難しい紙幣を発行している国を紹介します。

スポンサーリンク

偽造されにくい紙幣:第1位.スイス・フラン

shutterstock_245803714済

世界最高峰のセキュリティ

世界で最も偽造しにくいと言われているのがスイスでスイス国立銀行が発行しているスイスフランです。

欧州屈指の金融センターであるチューリッヒなどが存在し、その通貨の信頼度も高いスイスでは紙幣の偽造防止技術も世界一のものとなっています。

スイスフランはスイス国立銀行が幾度か紙幣を変更しており、現在スイスで流通しているのは第8次紙幣と呼ばれるものになります。

どんな処理がされているのか

第8次紙幣のセキュリティは世界で最も複雑と言われており、多数の異なる高度な処理が施されています。

まず紙幣を縦にした左端に上から順にアルファベットのAからHまでのマーキングがあり、それぞれのアルファベットの場所にその紙幣の額面が記載されています。
そのAからHまでの印刷方法がそれぞれ異なり、

A.紙幣の基本色に発色するパールインク
B.額面の数字の漉き入れパターン
C.額面を複雑な模様の凹版で表示
D.額面の数字をピンホールで表示
E.紙幣の基本色の濃淡が変化するメタリックインクで
F.紙幣の基本色の濃色で発光する非常に珍しい紫外線インク
G.マイクロ文字の入ったアルミフォルインク
H.見る角度によって額面表示が現れる潜像凹版

とこれだけの複雑な方法で額面を記載しています。

第9世代はさらに進化?

また紙幣には4箇所にホログラムのパッチが施されていますが、そのうち2つ(200フランだけは3つ)は、額面の数字がアニメーションする「キネグラム」という複雑なホログラムになっています。

その他にも印刷物に電子データを埋め込む電子透かしや、黒透かし、1本漉き込まれた安全線などのセキュリティがあります。

このように非常に高度で複雑なセキュリティとなっています。またスイスでは第9次の新紙幣が流通予定で、その際にはより高度な偽造防止技術が盛り込まれることになりそうです。

スイス・フランについてはこちら
▶︎世界最高のセキュリティ、スイス・フランを理解する4つのポイント


スポンサーリンク

 

偽造されにくい紙幣:第2位.日本・円

shutterstock_201475262

技術の国日本

世界一偽造しにくいスイスフランに次いで偽造が難しいと言われているのが、我が国日本の日本銀行券である日本円です。

技術立国である日本らしく、日本円のお札には世界にも誇れる偽造防止技術が使われています。

コピー機では再現不能な処理

まず日本円の札には中央のすかし以外に「漉き入れバーパターン」と呼ばれる縦の棒線のすかしが

  • 一万円札に3本
  • 五千円札に2本
  • 千円札に1本

と入っています。

そして肖像画の顔や「日本銀行券」といった文字、そして額面はすべて非常に細い線や点で描かれていて、これらはカラーコピー機などでは再現不能なほど微細です。

また拡大鏡でも見づらいほどの小さなマイクロ文字で「NIPPON GINKO」という文字があちこちに散りばめられていて、さらに紫外線を当てると表の印章部分や「NIPPON」の文字だけが光る特殊発行インキというものを使用しています。

▶︎福沢諭吉が一万円札の紙幣肖像画に選ばれた3つの理由

▶︎野口英世が千円札の紙幣肖像画に選ばれた3つの理由

▶︎樋口一葉が五千円札の紙幣肖像画に選ばれた3つの理由

世界に誇れる技術

その他にも、肖像の図柄が盛り上がって印刷されている深凹版印刷、角度によって額面(裏面はNIPPONの文字)が見える潜像模様、傾けると余白にピンク色の光沢が出るパールインキ、目の不自由な人が認識するための立体的なザラザラした識別マークなどなど高度な技術がたくさん用いられています。

そしてこの高度な紙幣を印刷する印刷機ですが、国内の小森コーポレーションという企業が製造しています。

この小森コーポレーションの日本円の印刷技術は世界からも高く評価されていて、今ではユーロやロシア、アジア各国に紙幣印刷設備を輸出しています。

日本札は偽札流通量が少ない

ちなみに日本円の偽札の流通量は世界と比較すると非常に低く、そのことから「日本の紙幣が世界一偽造しにくい」と言われることも多いのですが、技術だけで見るとスイスのほうがより複雑で高度だとの見方が有力です。

偽造されにくい紙幣:第3位.カナダ・ドル

shutterstock_180078383済

発行されてまだ新しい

世界で偽造しにくい紙幣といえば先述のスイスフラン・日本円がまず挙がるのですが、その他の国で特に偽造しにくい紙幣といえばカナダドルです。

カナダで現在流通しているカナダドルは2011年より発行をはじめた比較的新しい紙幣で、そのため偽造防止技術も新しく高い水準のものとなっています。

画期的な新素材

何より特徴的なのが新しいカナダドルは紙ではなくビニールかプラスチックのような質感のポリマー製となっていて、ポリマー製の紙幣自体は既にいくつかの国にあるのですが、その一部がなんと透明になっています。

なので前提としてポリマー製であること以上に大きく透明な部分がある新カナダドルはその見た目だけで偽造の難易度を大きく上げています。

またその透明部分に肖像画やホログラフィーが両面から透けて見えるように印刷されていて、さらにある角度からしか読み取れない「秘密の番号」も透明部分に埋め込まれているようです。

環境にも優しい

このようにいかにも新しさを感じるカナダドルは見た目からして偽造が難しそうです。ただそれだけにコストなども気になる所ですが、紙製の紙幣よりも2倍以上長持ちしてリサイクルもできるなど意外と「エコ」でもあるようです。

あとがき

本記事では偽造が特に難しいスイス、日本、カナダの紙幣を個人的な見解をもとにランキング形式で紹介しました。絶えない偽札に対して現在各国では高い偽造防止技術で偽札に対応しています。皆様のお手元にある日本円をじっくり観察してみると面白いかもしれませんね。これからも紙幣はどんどんハイテクになっていくことでしょう。近々これらの紙にはどんな歴史があるのか紹介する予定ですのでどうぞよろしくお願い致します。ここまでご覧頂き誠にありがとうございました。

▶︎福沢諭吉が一万円札の紙幣肖像画に選ばれた3つの理由

投稿者:

nishimura

nishimura

紙幣・硬貨、通貨をレポートしています。 幅広い知識と経験で質の高い記事を書いていきますのでどうぞよろしくお願い致します!